
はじめに
お久しぶりすぎです.ちべんです.ポケモンSVランクマッチ シーズン18において最終29位と,自分なりに満足できる結果を残すことができたので構築記事を書きます.自分好みの構築にできたので最後まで読んでいただけると嬉しいです!
レンタルチーム

追記:レンタルチームが消えていたのであげ直しました
構築経緯
1.軸になる禁伝枠にルナアーラ
を採用しました.①サイクル性能が高い,②詰めの駒になれる,③対応範囲が広い,といった点を期待しました.特に①と②はかなり自分好みの性能なので,この子を軸にサイクルを回せるように考えました.一方で毒状態に致命的に弱く毒菱やグライオンが見えただけで行動が制限されるのは窮屈なので.テラスタイプは毒にしました.
2.ルナアーラを軸にする上で,ゴースト無効のためのノーマル枠の採用は必須だと考えました.受け思考のノーマルタイプは逆に黒バドレックスにカモられてしまうので,スカーフ枠として性能の高そうなポリゴンZ
を採用しました.スカーフアタッカーとしてそこそこの性能を持ちながら,トリックで詰めのサポートを行なえる点を評価しました.
3.このルールのサイクル構築では地面枠が必須と考えているので,霊獣ランドロス
を採用しました.特にミライドンに対して行動回数を増やしたかったのでオボンHDの型にしました.役割の近い地面枠としてはより耐久数値の高いディンルーがいますが,①威嚇によるルナアーラのサポート,②後攻蜻蛉からルナアーラの残飯発動,③毒テラスルナアーラを採用する上で地面の一貫切り,これらのシナジーを評価しました.
4.コライドン,ザシアンを始めとした物理高火力に対するクッションとして,汎用性の高いガオガエン
を採用しました.ルナアーラとのシナジー的にはランドロスに近いですが.①威嚇,捨て台詞によるルナアーラのサポート,②後攻捨て台詞からルナアーラの残飯発動,③鬼火によるルナアーラのサポート,これらを評価しました.
5.HDランドロスでは黒バドレックスに引くことはできないので,ポリゴンZ以外の選出パターンも用意するためにチョッキゴリランダー
を採用しました.黒バドレックスとカイオーガに強めなことに加え,クッション性能に特化したランドロスやガオガエンと違って自身が抜きの駒になれる点を評価しました.クッションとしてのルナアーラとのシナジーとしては,①グラスフィールドによる回復サポート,②毒テラスルナアーラと組む上でグラスフィールドによる地震の火力低減,これらが優秀です.
6.上の5体で基本的にサイクルは回せること,またグライオンTODに成す術がないことから,ルナアーラとのシナジーを度外視してグライオンサイクルの対策を考えました.序盤にサイクルの回し合いになってもHPを確保するために再生技が欲しいことや,浮遊鋼テラス系統は選出の順番や立ち回りを制限されてしまうことから,これらの不満点を解消できるマジガ魅惑のボイスピクシー
を採用しました.ルナアーラとのシナジーはないものの役割が近いことからクッション枠と相性がよく,また対グライオンに限らず寄生木や呪いに対しても強く,汎用性もそこそこ高い点を評価しました.
完成






コンセプト
・有限の受けサイクルから盤面を整えてルナアーラを通す
個体解説

テラス:毒
持ち物:食べ残し
特 性:ファントムガード
性 格:図太い
数 値:241(228)-x-154(244)-172-127-122(36)
H:16n+1
B:11n
S:余り
技構成:シャドーレイ/ムーンフォース/瞑想/月の光
特性,数値,技がテラスタルと非常に相性が良く,実際にテラスタルを切る回数は断トツで多かったです.テラスタイプは構築経緯に書いた理由から毒ですが,この構築においては他の候補はありませんでした.初めはおそらく一番多いであろうフェアリーテラスで使っていましたが,ムーンフォースの火力アップ以外に魅力を感じず変更に至りました.(PPの多いムーンフォースをシャドーレイに近いパワーで打てるのはかなり強かったですが.)一番窮屈に感じた点は鋼弱点で,物理鋼技は上から打たれることが多い(ザシアン,ハッサム,鋼テラスカイリュー等)のに対し,毒テラスで一番食らいやすい地面弱点は下から打たれることや不一致であることが多く(ディンルー,耐久振りランドロス,HAカイリュー等),さらに地震はグラスフィールドでもサポートできることから,毒テラスによる恩恵のほうが大きいと感じました.ちなみに同じく毒状態を防げる鋼テラスタルは優秀な耐性を持つものの,ウーラオスやコライドンに弱くなる点があまりにも弱いため候補に挙がりませんでした.
持ち物は他の候補に厚底ブーツ,隠密マントが挙げられます.これらのアイテムの利点と欠点は,
・厚底ブーツ
利点:毒菱構築に対して初手の選出を強要されない.ステルスロックや撒菱に臆せず特性を活かした繰り出しができる.
欠点:アイテムの発動条件が受動的で発動しない対戦もたびたび起こる.
・隠密マント
利点:パオジアンの氷柱落としの怯みに付き合わされず,被弾回数が多いポケモンでありながら急所以外の運要素に左右されない.
欠点:ステルスロック,撒菱の定数ダメージにかなり弱くなる.
上記のようになります.特に2つのアイテムに共通する,発動条件が受動的である点は禁伝枠に持たせるアイテムとして勿体ないと感じました.一方で食べ残しは能動的に発動させられるので腐ることがなく,上の2つのアイテムの利点も若干補うことができます.なんといっても純粋な回復効果が強すぎるので,軸のポケモンに持たせるアイテムとして適していると判断しました.
やれることがかなり強く,特性と耐久値の高さからある程度の運要素も切り返すことができ,本当に優秀な禁伝枠でよく頑張ってくれました.

テラス:ノーマル
持ち物:拘りスカーフ
特 性:適応力
性 格:臆病
数 値:161(4)-x-90-187(252)-90-156(252)
技構成:トライアタック/破壊光線/シャドーボール/トリック
スカーフ枠としてSの足りなさは否めませんが,破壊光線による制圧力は目を見張るものがありました.実際一番相手を倒した技はおそらく破壊光線で,火力が高すぎるので使い方を間違えなければ起点にもなりにくい点がかなり優秀でした.
テラスタイプは初めはゴーストにしていましたが,弱点がルナアーラと被る点(一応近いことのできる悪テラス悪波採用ならこの点は最低限解消できる)と,破壊光線の火力が大きく下がるというデメリットから,切れれば少し強いノーマルに変更しました.
この制圧力に加え,トリックによるサポートが立ち回りの幅を増やすことができ,この点にはかなり助けられました.何度か代わりを探しましたが見つからず,最終日は出す機会もかなり多かったので使い続けて正解でした.
ランドロス(れいじゅうフォルム)

テラス:鋼
持ち物:オボンの実
特 性:威嚇
性 格:慎重
数 値:196(252)-165-111(4)-x-145(252)-109
S:無振り90族抜かれ ※S個体値26~27
技構成:地震/蜻蛉返り/挑発/ステルスロック
Sはミラーでの同速と,ホウオウ等の無振り90族との同速を嫌ったことから109まで落としました.
ミライドン入りに対して,再戦で氷テラバがわかっている時以外は(例外もありますが)初手に投げることが多く,基本的にステルスロックから入っていました.ミライドンの制圧力にすべて対応するのは不可能と考えているので氷テラバによる出落ちは割り切りました.出落ちしてもルナアーラで切り返す勝ち筋が残るため問題ないと考えたからです.実際初手氷テラバによる出落ちからルナアーラで切り返して勝った対戦はかなりあったので間違いではなかったと思います.
汎用性が高く,様々な相手に投げることができました.ディンルーに比べた強みはいくつもありますが,この構築に入れるにあたって特に優秀だったものでいえば,①地面無効による,毒テラスルナアーラを鉢巻地震で崩す相手への牽制,②ザシアンとコライドンから一致弱点がないため行動機会を作りやすい,これらの2点かなと思います.
岩技が欲しい場面はあまりないので挑発を採用しましたが,受け回し系統やカバルドン入りを少しだけ楽にしてくれました.テラスタルはほとんど切りませんでした.

テラス:水
持ち物:厚底ブーツ
特 性:威嚇
性 格:呑気
数 値:202(252)-135-156(252)-x-111(4)-66
S:無振りディンルー抜き,無振りカバルドン抜かれ ※S個体値18~19
技構成:フレアドライブ/叩き落とす/捨て台詞/鬼火
コライドン軸とザシアン軸には100%選出し,汎用性が高くパオジアンにも強めなため他の軸にもかなり出しました.テラスタルする機会自体は少なめですが,コライドンとザシアンには行動回数を増やすために無理やり水タイプになることがそこそこありました.
ステルスロックが痛いタイプなので,持ち物は繰り出し回数を計算しやすい厚底ブーツにしました.Sはディンルーの上から鬼火を打ちたかったこととカバルドンの下から捨て台詞をしたかったことからこのラインにしました.
HPがミリであっても威嚇で仕事できることに加え,捨て台詞によって甘えた行動にも対応できるためとにかく残すことを心掛けていました.この子を選出することによってルナアーラに対する物理の役割集中を逆に起点にしたりできる点が強く,どちらもHBですが敢えて並べて出すことでルナアーラの負担を大きく減らすことができました.
ゴリランダー

テラス:ノーマル
持ち物:突撃チョッキ
特 性:グラスメイカー
性 格:意地っ張り
数 値:188(100)-182(164)-110-x-121(244)-105
H:なるべく高く
A:余り
D:無補正C252振り黒バドレックスのアスビ最高乱数切って耐え
技構成:ドラムアタック/グラススライダー/叩き落とす/蜻蛉返り
選出回数はランドロス,ガオガエンに比べてやや少ないですが,ルナアーラと並べてサイクルを回しながらどちらを勝ち筋にするか考えていける点が優秀です.
テラスタイプはアストラルビットを無効化できるノーマルにしましたが役に立つことがほとんどなかったので,テラスタルを切れる展開でグラススライダーのリーチを伸ばせる草でも良かった気もします.ただ選出段階で最悪アストラルビットの一貫を切りに行くパターンはそこそこ考えるので,最終日にいきなり変えるには至りませんでした.
対ミライドン性能はあまり期待していなかったので,ミライドン軸に投げる機会はあまり多くなく,黒バド軸にも100%投げていたわけではありませんでしたが,相手の禁伝枠問わず水ウーラオスの一貫を少しでも切るために対特殊クッションにランドロスでなくこの子を選出することがかなりありました.
余談ですが剣盾のダイマなし無しルールで黒バドレックスを使っていた時に一番しんどかったのは,バンギラスでもバルジーナでもガラルファイヤーでもなくチョッキゴリランダーだったので,逆目線で採用してみたらちゃんと機能してくれました.当時僕を苦しめてきた人たちに感謝です.
ピクシー

テラス:水
持ち物:命の珠
特 性:マジックガード
性 格:図太い
数 値:202(252)-x-137(252)-115-110-81(4)
技構成:魅惑のボイス/サイコショック/瞑想/月の光
グライオンの詰み防止のために採用したのでフェアリー技はムーンフォースではなく魅惑のボイスです.基本的に出すポケモンではないので,受け回しに少しでも強くなれそうなサイコショックを採用しました.持ち物は食べ残しが余っていれば一番強かったですが,他のアイテムもあまりぴんと来なかったので,特性と相性が良く火力をあげれる命の珠を持たせました.
言うほど対グライオンピンポイントの性能でもなくて汎用性が低くなく,上位帯でちらほら見かけた寄生木身代わり白バドレックスや吹き飛ばしのないホウオウ軸に強いことから,意外と出す機会はありました.一方で終盤多く見た挑発グライオンには別に強くないので,よくわからない性能でしたが機能はしていました.
テラスタイプは,初めはママンボウのミラーコートを無効化できる悪にしていましたが,上記の通り思ったよりも汎用性が高く選出する機会が多かったので,より汎用性の高い水にしました.最終日の朝4時頃,ミライドン+ウーラオスに対応できるように水から草に変更しましたが,その後テラスタルをする機会が一回もなかったことや,対白バドレックス,ホウオウ性能は水テラスのほうが高いことから,レンタルチームは水テラスのままにしています.
はっきり言って見た目は嫌いですが,よく構築に入り込んでくるのでなんやかんやで思い入れのあるポケモンです.
構築の要点
・クッション3枚採用による軸の禁伝枠のサポート
構築経緯に書いたように3枚クッションがそれぞれ優秀なルナアーラとのシナジーを持ち,ルナアーラの性能を大きく高めてくれます.それに加えてルナアーラに依存しない単体性能もかなり高い点が立ち回りの幅を増やしてくれました.チョッキ持ちアタッカーともいえるゴリランダーは相応の火力を出すことができ,火力に割くことのできないランドロス,ガオガエンも受けの駒にしては十分すぎる火力を持つため,ルナアーラを相手の削りに使ったサイクルからそれぞれが勝ち筋になることもできます.またステロ+ゴリランダー,グラスフィールド+ガオガエン,威嚇連発からランドロスorガオガエンの詰めといった動きもでき,コンセプトに囚われない勝ちを何度も拾ってくれました.
・毒テラスルナアーラによる強い選出の崩されにくさ
こちらも構築経緯に書いたように,テラスタルしない,或いは毒鋼以外のテラスタイプのルナアーラは毒状態でほぼ機能停止してしまうので,毒タイプや高速スピン持ちを同時選出するかルナアーラをそもそも選出しないことしか対策手段がなく,どうしても選出のパワーが落ちてしまいます.基本的にテラスタルを切る枠であるルナアーラを毒テラスにしたことで,本来苦手なはずの毒構築相手にも強い選出を保ったまま戦うことができました.ルナアーラ以外テラスタルを切らなくてもあまり性能が変わらないポケモンで固めたこともここに活きてきます.
選出
ルナアーラ
+ランドロス
+ガオガエン
一番多かった選出.軸+物理クッション+特殊クッションのきれいな形で,威嚇でサポートしながらルナアーラで詰め切ることを目指してサイクルを回します.
ルナアーラ
+ゴリランダー
@1(
or
)
サイクルを回しながらルナアーラかゴリランダーを通しに行きます.
ルナアーラ
+ポリゴンZ
@1(
or
or
)
クッションを絡めながらポリゴンZを通しに行ったり,トリックでサポートしたり,ゴリランダーで締めたり,柔軟なサイクルができます.
ルナアーラ
+ピクシー
@1(
or
+
)
グライオン入りや白バドレックスに対して余裕のある時の選出.サイクルの過程で相手の選出を見ながらルナアーラかピクシーで詰めに行きます.
ルナアーラ
+ポリゴンZ
+ピクシー
ホウオウ軸,テラパゴス軸に対して何回か行なった選出.ポリゴンZのトリックからルナアーラかピクシーで無理やり詰めに行きます.
テラパゴス
最終日は5回ほど当たって全敗しました.この構築ではルナアーラのテラスタルで毒菱を対策しているので,逆にテラパゴスにカモられがちなところが難しかったです.ポリゴンZ後投げからトリックしに行くにしても1瞑想の時点で切り返しが難しいなど,最後まで勝ち方がわかりませんでした.
ホウオウ
(吹き飛ばし採用)
完全に切っているので,相手のプレミ待ちからTODするしかありませんでしたが,何戦かはそれで拾うことができました.基本的には無理です.
3割打者たち


対策をしておらず,遂行速度のかなり遅い構築なので本当にしんどかったです.上から2発飛んでくるのが本当にどうしようもないパオジアンとあまり出てこないヘイラッシャはともかく,突破するまでにかなりの試行回数を与えてしまうディンルーは特に分の悪い勝負を仕掛けられます.(なるべくランドロスを選出してガオガエンを絡めて頑張ってはいましたが…)純粋に対策していないので,どうやっても確率勝負になってしまい全く安定しませんでした.
その他ルナアーラの弱点になる天候特性(雨と砂)や連続技系はしんどくはなりますが,一方的に負けるような展開にはほとんどなりませんでした.
戦績
TN ちべん 最高最終2147・29位
TN Day1 最高2133?/最終2065・174位
真皇杯北陸予選 ㅤ3位



最高レートの時にスクショしていなかったので,証拠がある範囲では2122が最高です.
おわりに
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます.最終二桁は剣盾のS25ぶり,期間で言えば2年と5か月ぶりの達成になります.SVに入ってからもたまに最後まで潜ったりしていたものの結果を残せずに悔しい思いもしていたので,今回の結果は本当に嬉しいです.最終盤に二桁前半で戦えたのは本当に懐かしい感覚で,改めてポケモンは何年やっても最高のゲームでした.当面の目標は達成できたので,また時間の取れるシーズンには剣盾の時に目指していた最終一桁の目標をもう一度目指したいです.また構築記事を書けるように頑張ります!バイバイ!
質問などあればコメントやTwitterのDMまでお願いします.
TwitterID:@ChiBen_620
Special Thanks
最終日に数々の奇行で元気づけてくれて同点タイムリーで負け消してくれたみやせさん
と,エレキッズの方々
野球も神ゲー