はじめに
こんにちは、ちべんです。目標の最終一桁には届きませんでしたが、自分なりにいい結果が残せたので記事を書きます。構築名は研究室に幽閉されながらポケモンしていた時間が長かったのでこのようにしました。
レンタルチーム
構築経緯
1~4.前期手応えを感じたコジョンド+黒バドレックス+エアームド+ピクシーの4体から組み始めました。(前期の記事)
残りの2枠は前期と同様に崩し枠+スカーフ枠を考えました。
5.まずは崩し枠。前期のヒヒダルマの反省点は、技の一貫しないサイクルに安定しないこと、それ故に根拠のない技選択をする場面が多すぎることでした。そこで、打ち分け可能で、激戦区の90族台から一歩抜けた汎用性の高い崩し枠としてガブリアスを採用しました。
6.次にスカーフ枠。この枠に求めたものは、できる限り速いこと、また水の一貫切りと対黒バド性能でした。しかし、水を半減できるだけではカイオーガやウオノラゴンにサイクル単位で強く出られないので、水を無効化できる、或いは1回の受け出しから強力な負荷をかけることができる駒が必要でした。同時に黒バドに強めな駒を考えた結果、乾燥肌エレザードが合致したので採用しました。
余談ですが、鉢巻バンギラス+スカーフガブリアス、ラムガブリアス+スカーフカプ・レヒレの形を経由してこの並びに落ち着きました。
完成!
コンセプト
・コジョンドは左上
・受けと攻めの両立
以上の2点
個体解説
コジョンド
持ち物:突撃チョッキ
特性:再生力
性格:生意気
数値:172(252)-145-81(4)-x-123(252)-104
※S個体値12~13
S 無振りカプ・レヒレ抜かれ
技構成:飛び膝蹴り/叩き落とす/蜻蛉返り/猫騙し
カプ・レヒレやロトム系統とのS関係が曖昧だったことと、HBサンダーの上を取ってしまうことが不便だったので、104まで落としました。ここまで落とすことで、ヒードラン以外の相手とのS関係がわかりやすく、立ち回りやすくなりました。ピクシーに比べて優れている点は、瞬間で与える負荷の大きさと対面操作、またその他優秀な攻撃技で、特に有限サイクルに対していい働きをしてくれました。後述のピクシーの選出率が上がった関係で、この子の選出率はやや下がりましたが、それでも固有の性能は健在で、よく活躍してくれました。
選出率4位
バドレックス(こくばじょうのすがた)
持ち物:気合の襷
特性:人馬一体
性格:臆病
数値:175-x-101(4)-217(252)-120-222(252)
技構成:アストラルビット/サイコキネシス/ドレインキッス/悪巧み
禁伝枠。この子単体は簡単に対策されますが、それらを凌いだ時の抜き性能は禁止伝説の中でも頭一つ抜けていると思います。しかし、並びを崩すのが難しいと判断した時は簡単に選出をやめていたので、選出率は7割程度でした。眼鏡など行動保証のない黒バドは最大値こそ大きいものの、どう考えても安定しないと思ったので、型は前期と同様に襷で採用しました。如何せん択が多いので、何度も代わりを探しましたが、この子の代わりはいませんでした。
選出率2位
エアームド
持ち物:ゴツゴツメット
特性:頑丈
性格:図太い
数値:172(252)-x-211(252)-x-91(4)-88
※S個体値26~27
S 個体値28~29生意気バルジーナ抜かれ
S 12振りブラッキー抜き
技構成:ボディプレス/羽休め/吹き飛ばし/ステルスロック
確実にバルジーナの下を取りたかったので、無振りエアームド抜かれのバルジーナにまで抜かれるようにしました。ステルスロック、羽休めはコンセプト上確定として、挑発が欲しい場面も多いですが、対ザシアンにおいて対面での削りから裏のエースを通す立ち回り、その他のポケモンに対しての起点回避がそれぞれ必須であると感じたので、技構成はこれで完結していると思います。どのエースを通す選出でも核になるので、選出率は断トツで高かったです。
選出率1位
エレザード
持ち物:拘りスカーフ
特性:乾燥肌
性格:臆病
数値:138(4)-x-72-161(252)-114-177(252)
技構成:ハイパーボイス/10万ボルト/悪の波動/ボルトチェンジ
唯一、特定のポケモンへのメタを重視して採用した枠。しかし、思ったよりも単体性能が高く、黒バドの通りが悪い構築に単騎でエースとして選出することもそこそこありました。DとS以外のすべての数値が足りていませんが、固有の耐性がこの構築において本当に優秀で、なくてはならない存在でした。
選出率6位
ガブリアス
持ち物:ラムの実
特性:鮫肌
性格:陽気
数値:184(4)-182(252)-115-x-105-169(252)
技構成:逆鱗/地震/ストーンエッジ/剣の舞
純粋な単体性能が高いので色々な構築に出していける崩し枠。またエースバーンにも強めなので、そういった点でも選出機会はそこそこありました。ドラゴン打点として、スケイルショットはS上昇の強さを加味しても安定しない技なので、計算しやすく火力の高い逆鱗を採用。サブウェポンは、炎牙や毒突きで対応範囲を広げるよりも、サンダーに撃ちやすい技を持つ方が重要だったのでストーンエッジ。同時にイベルタルやホウオウにもサイクルの過程で窮屈になりにくいです。余っていれば襷を持たせればさらに選出しやすかったと思いますが、ラムの発動機会もかなり多く、崩しを優先するのであれば一番安定するアイテムだったと思います。
選出率5位
ピクシー
持ち物:食べ残し
特性:天然
性格:穏やか
数値:202(252)-x-93-115-156(252)-81(4)
技構成:ムーンフォース/瞑想/守る/願い事
前期に比べてサンダーを選出されることがかなり増えたこともあり、この子を信用して出す機会も増えました。コジョンドに比べて優れているのは詰めの駒になれる点で、特に再生技持ちのポケモンに対して勝ち筋を大きく増やしてくれます。また、守るによる技の確認がこの構築において非常に強く、特に対カイオーガ、対ウオノラゴンにおいて択を減らしてくれました。HP管理はかなりシビアですが、今期も最強の特殊受けでした。
選出率3位
構築の要点
・黒バドレックスの択の緩和
択ゲーポケモンと囁かれている黒バドレックスですが、それ自体は否定しませんし、択で勝敗が決まる場面も少なくなかったです。ただ、裏の受けポケモンと合わせて詰めに行くことで、黒バドレックスの技選択で勝敗が決定する状況を減らしつつ、サイクルで勝ちに近づけることができます。ピクシーが詰めの駒になれる点も噛み合っています。
・エアームドを活かした戦術の幅
エアームドの役割は主に物理受け、或いは攻め駒を通すための盤面整理と考えています。この構築では、エアームド+アタッカー+ピクシーorコジョンドの形で7割以上選出しましたが、この場合前述の2つの役割を使い分けることになります。他にも、エアームド+攻め2枚の場合は後者、(この構築ではほとんどありませんが)受け回し選出の場合は前者に重きを置くことになり、構築の核になる一駒で戦術の幅を大きく広げることができます。
選出
バドレックス+エアームド+ピクシー
基本選出。この形で出すのは全体の25%程度。対応範囲が一番広く、やりたいことがわかりやすく強力な選出です。ザシアン軸に対しての基本選出になります。
基本選出その2。この形で出すのは全体の20%程度。有限ポケモンに対してはピクシーよりコジョンドの方が安定するため、例えばサザンドラ、ロトム、ボルトロス入りのザシアン軸にはこの形で出すことが多かったです。また、ムゲンダイナ軸にはほとんどこの出し方をしていました。
エアームド+(コジョンドorピクシー)+(ガブリアスorエレザード)
一般枠をエースに据えた攻め1受け2選出。この形で出すのはトータルで全体の25%程度で、イベルタル軸やカイオーガ軸に出すことが多かったです。
攻め2選出の基本形。この形で出すのはトータルで全体の10%程度。選出機会は少なめですが、バンギラス入りのムゲンダイナ軸にガブリアスを出したり、黒バド軸にエレザードを出したりしていました。
残りの20%は相手によって色々な出し方をしていました。
禁伝別対戦成績
各禁止伝説との対戦成績をまとめていたので、メジャーどころだけですが記しておきます。
ポケモン名(KP) 勝率(全体勝率 .624)
ザシアン(100) .630
ムゲンダイナ(42) .595
黒バドレックス(30) .433
カイオーガ(28) .571
ゼルネアス(26) .769
イベルタル(23) .609
日食ネクロズマ(15) .800
ホウオウ(12) .750
ジガルデ(9) .556
戦績
TN ちべん 最高207x/最終1922(569位)
TN La Pampara 最高2136?/最終2121(15位)
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。傲慢かもしれませんが、嬉しさはほとんどなく、目標を達成できなかった悔しさばっかり残ります。しかし、構築に関して言えば、黒バド軸の新しい形をひとつ作れたんじゃないかなと思います。一桁チャレは有利構築相手でしたが、自分の詰めが甘く、相手の方が上手くてワンチャンスを掴まれてしまいました。あと一歩のところまで行けたことは自信にして、いつか最終一桁を取れるように今後も頑張ります。
質問等あればDMやコメントでよろしくお願いします
以下証拠
最終
最高時(ここから4位の方に負けました)
確認できる範囲での最高(7:19更新時)